用を足して部屋に戻る、すかさず映画の続きを見始める
見始めると、学生時代に味わったあの感覚が蘇ってくる
「あ、金縛りだ!」つま先から胸あたりまで動かない
タブレットを持っている手と顔は動く
こちら、映画に集中しているので怖いとかの感覚が無い
横に寝そべっている状態で身体を出来るだけ揺する
それも映画もいいところの場面、字幕にして
音声は出していないが感情が映画に集中している
揺すれるだけ最大限に揺すり
金縛りは瞬時に溶けた!
溶けたと思ったら間を置かず
今度は足から徐々に金縛りが上がってくる
「なんなんだよ、うるせいよ」
足で誰を蹴っているかわからないが
ガンガン蹴りをブチかます
タブレットを持ち映画を見ながらガンガン蹴りを繰り返す
足の金縛りが解けて普通にもどる
何もなかったように映画に集中
3本目の映画を視聴しながらの、そのまま寝落ち
朝になりました。
朝、歯磨きも終わり
201号室の入院部屋に戻る
早い朝食も済ませ、ちょっと落ち着いたと思ったら
看護婦さんから「スケロクさん、部屋を移ってもらいます」
スケロク「え、部屋移るんですか?」
看護婦さん「前回の部屋の203号室に移ります」
スケロク「わかりました」
移る理由とかは、どうでもいいと思いあえて聞かなかった